ホームページリニューアルの費用相場は、小規模(10ページ以下)で50〜150万円、中規模(30ページ前後)で200〜500万円、大規模(50ページ超)で500万円以上が目安です(出典: allview)。実勢の統計では平均138.2万円・中央値88.6万円で(出典: Web幹事)、金額は「どこまで手を入れるか」で大きく動きます。この記事では、規模別・種類別の相場と内訳、新規制作との違い、SEOを壊さない進め方、2026年の補助金事情まで、見積もり判断に使える相場観を整理します。
※費用は各社が公開する相場情報をもとにした一般的な目安です。要件により大きく変動します。
リニューアル費用の早見表(規模別)
まず全体像を規模別の早見表で示します。ページ数が増えるほど、設計・デザイン・コーディングの工数が積み上がります。
| 規模 | ページ数の目安 | 費用の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 小規模 | 10ページ以下 | 50〜150万円 | 約2ヶ月 |
| 中規模 | 30ページ前後 | 200〜500万円 | 約4ヶ月 |
| 大規模 | 50ページ超 | 500万円以上 | 6ヶ月〜1年以上 |
(出典: allview)
媒体によってレンジには差があります。小規模30万〜100万円・中規模100万〜300万円以上とする調査(出典: Piic)や、コーポレートサイトで40万〜200万円とする調査(出典: KBI)もあります。下限が違うのは「デザインだけ変えるのか、構成から作り直すのか」で工数が大きく変わるためです。
実勢の統計データも見ておきましょう。リニューアル費用の平均は138.2万円・中央値88.6万円で、全体の56%が10万〜100万円、40%が100万〜500万円に収まります(出典: Web幹事)。一方、実績ベースの調査では151万〜500万円が全体の約45.5%を占め、最頻値は151万〜300万円(25.5%)というデータもあります(出典: ferret One)。
種類別の費用(デザインのみ/全面/CMS移行)
同じ「リニューアル」でも、手を入れる範囲で費用帯は明確に分かれます。種類別の目安は次のとおりです。
| リニューアルの種類 | 主な内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| デザインのみ(テンプレート活用) | 現状維持型の見た目刷新 | 10〜50万円 |
| デザイン刷新+CMS導入 | オリジナルデザイン+自社更新の仕組み | 50〜100万円 |
| 全面リニューアル | 戦略立案・システム連携・コンテンツ制作込み | 100〜300万円 |
| 大規模・基幹システム連携 | 大規模サイト構築・独自システム連携 | 300万円以上 |
(出典: Thinkbal)
実勢調査では、価格帯ごとの中身が次のように整理されています(出典: ferret One)。
- 100万円以下: 「CMSの乗り換えや数ページのデザイン変更」
- 100万〜200万円: 「約20ページの中規模サイトの設計〜公開」
- 200万円以上: 「戦略設計を含む包括的リニューアル」
CMSを載せ替える場合は、CMSの導入・利用料として30万円〜数百万円が別途かかることがあります(出典: ferret One)。デザインは変えず、WordPressのサーバー引越しだけを代行に頼むなら3万〜8万円程度が相場です(出典: サイト引越し屋さん)。ただしバージョンアップやリダイレクト設定はオプション料金になるのが一般的です。
サイトの種類でも変わります。ECサイトは300万〜1,000万円以上、採用サイトは80万〜350万円、サービスサイトは100万〜500万円以上(画像差し替えのみなら数十万円)が目安です(出典: GIG)。
費用の内訳と「新規制作との違い」
リニューアル費用の内訳は、主に次の7項目で構成されます(出典: Piic)。
- ディレクション(進行管理。制作費全体の10〜30%が目安。出典: Web幹事・Piic)
- サイト設計
- デザイン
- コンテンツ制作
- コーディング(1ページあたり約1.5万円が目安。出典: Web幹事)
- テスト
- 運用保守
新規制作と違うのは、リニューアル固有の工程が上乗せされる点です。具体的には、旧URLから新URLへのリダイレクト設定、新旧データの照合(すべてコピーできているかの確認)、アクセス解析の再設定といった作業・確認項目が発生します(出典: KBI)。
ゼロから作る場合の相場観は、関連記事「ホームページ制作の費用相場【大阪版】」で工程別に解説しています。リニューアルと新規作り直しの比較材料にしてください。
費用が膨らむ要因と抑えるコツ
見積もりが想定を超える要因は、仕様面と進行面の2系統に分けられます。
仕様面では次の5つが代表的です(出典: Web幹事)。
- ページ数が多い
- アニメーションを多数導入する
- 既存サイトを無理に活用する(かえって工数が増えるリニューアル特有の落とし穴)
- 機能追加が多い(予約・EC・検索など)
- 専門的なコンテンツ制作が必要
進行面では、①社内の意思決定の遅れ、②原稿・画像などコンテンツ素材の準備不足、③プロジェクト途中での追加要件、の3つが主因とされています(出典: allview)。大規模案件ではデザイナー・エンジニア・ディレクター・ライターなど複数チームが長期間稼働するため、遅れはそのまま人件費に跳ね返ります。
依頼先によっても総額は変わります。フリーランスなら10万〜50万円、中小制作会社なら50万〜150万円、大手制作会社なら300万円〜が目安です(出典: Thinkbal)。
> Gonmuraの場合: 案件の要件によって工数も費用も変わるため、具体的な金額は要件を伺ったうえでのお見積もりでご確認いただく形になります。まずは現状サイトの課題とやりたいことをお聞かせください。
SEOを壊さないリニューアルの注意点
リニューアルで最も避けたい失敗が、検索順位の急落です。URLが変わる際に301リダイレクト(旧URLから新URLへの恒久的な転送設定)をしないと、Googleが新URLを別サイトと判断します(出典: シフト)。その結果、SEO評価がリセットされて検索順位が大幅に低下し、大量のクロールエラー・インデックス遅延・404によるユーザー離脱も起こります。
対策の手順は次の4ステップです(出典: シフト)。
- 新旧URLの対応表(リダイレクトマップ)を作成する
- .htaccess 等でリダイレクトを設定する
- テスト環境で転送を確認する
- 本番反映後に全ページの転送を再確認する
301リダイレクトを正しく設定すれば、旧ページの評価を新ページへ引き継げます。見積もり時に「リダイレクトの設定と確認がどこまで含まれているか」を必ず確認してください。
Gonmura自身も2026年に自社サイト(gonmura.com)をフルリニューアルし、検索エンジン・AI検索への最適化を目的とした移行設計を実践しています。リニューアルでSEOを損ねたくない方は、この移行工程を重視する会社を選ぶことをおすすめします。
補助金は使える?(2026年の最新事情)
結論として、2026年時点で「ホームページリニューアル費用をそのまま広く補助する国の制度」はほぼありません。IT導入補助金は2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に改組され、通常のホームページ制作・リニューアル費用は補助対象外です(出典: デジタル化・AI導入補助金2026 公式/ソーラボ)。ECサイト制作もIT導入補助金2024の時点で対象外になっています。
デジタル化・AI導入補助金が使えるのは、事務局に登録されたITツールを導入し、受発注・予約・在庫管理などの業務プロセスを改善する場合に限られます(出典: クーシー)。予約機能の顧客向け画面を新規開発する費用などは対象外です。
小規模事業者持続化補助金は使える可能性がありますが、条件が厳しくなりました。第20回公募(申請受付2026年11月5日〜12月15日)では、ウェブサイト関連費の上限が30万円(税込)に変更されています(出典: 行政書士潮海事務所)。第19回までの「補助金交付申請額の1/4・最大50万円」から縮小され、ウェブサイト関連費のみでの単独申請もできません。通常枠の補助上限は50万円・補助率2/3で、インボイス特例・賃金引上げ特例の併用で最大250万円まで広がります。
このほか、新事業進出補助金・ものづくり商業サービス補助金(2026年第1回受付: 9月30日〜10月30日)や、東京都内の自治体補助金(補助額5〜30万円・補助率1/2〜2/3)という選択肢もあります(出典: クーシー)。公募スケジュールや要件は変わるため、申請前に必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。

