Gonmura
アプリ/システム開発

アプリ不要で店内の相手を探せる飲食店|席のQRから約1.5か月で公開した事例

アプリ不要で店内の相手を探せる飲食店|席のQRから約1.5か月で公開した事例

ある飲食店では、相席の相手を探すお客様同士をつなぐことを、店員が声をかけて手で行っていました。相席を目当てに来るお客様を増やしたくても、そのための仕組みがありませんでした。

Gonmura は、アプリを入れずに、席の QR コードを読むだけで、いま店にいるグループ同士がつながれる Web のサービスと、店員が使う管理画面を作り、着手から約1.5か月で公開しました。

この事例の3つの特徴

  • アプリを入れずに、席の QR コードから店内の相手を探せる仕組み
  • 作る機能を絞り込み、着手から約1.5か月で公開
  • 公開後も週1回の打ち合わせで支え、2店舗で使われる形に

事例の概要

項目内容
利用したサービス受託開発(公開後の保守とサポートを含む)
ご相談者飲食店
関わった人と役割ご相談者(店での運用と、マッチした組の案内)・Gonmura(提案・企画・開発と、公開後のサポート)
作ったもの席の QR コードから開き、グループで登録して、いいねを送り合ってマッチする Web のサービス。マッチした組を店員が席へ案内するための管理画面
期間約1.5か月(着手から公開まで)
結果アプリを入れずに使えるマッチングを公開し、QR コードの読み取りから店員の案内までを店の中で回せる形にした。今は2店舗で使われている

※業種はご相談当時のものです。社名は伏せています。

ご相談者の飲食店(店での運用と、マッチした組の案内)と、Gonmura(提案・企画・開発と、公開後のサポート)の2者の役割を並べた図。下の帯に、作ったもの(席の QR コードから開く Web のサービスと管理画面)と、着手から公開まで約1.5か月であることを示している。

図:この事例に関わった人と役割です。人物はイメージです。

受託開発は、ご相談者の依頼を受けて、Gonmura がシステムやアプリを作って納めるサービスです。この事例では、公開したあとの保守とサポートも続けて受け持っています。

1 ご相談の背景

お客様同士をつなぐのは、店員の声かけだけだった

この飲食店では、相席の相手を探すお客様同士をつなぐことを、店員が声をかけて手で行っていました。相席を目当てに来るお客様を増やしたくても、そのための仕組みがありませんでした。

既製のマッチングアプリでは、店の中で使う形にならなかった

求められたのは、いま店にいる人だけを相手にできることでした。既製のマッチングアプリでは、この条件を満たせませんでした。そこで、店のための仕組みを一から作ることにしました。

2 解決までの流れ/Gonmuraだからできたこと

2-1 ご相談期間

最初に、12ページの提案書を作ってお見せしました。お客様が使う画面のイメージ、店に来てからマッチするまでの使い方の流れ、公開までの日程をまとめたものです。

提案の段階で、スマートフォンで見られる画面の試作も持っていきました。お店が作ると決めた決め手は、この試作を早い段階で見せられたことと、公開の日に間に合わせる進め方のスピード感でした。

相談の場では、スマートフォンのアプリとして作るか、ブラウザで開く Web のサービスとして作るかも議題にしました。その結果、お客様にアプリを入れてもらわず、席の QR コードを読むとブラウザで開く形にしました。

あわせて、このサービスを地域を盛り上げる仕組みとして説明する企画書も作りました。

2-2 要件定義

要件定義は、作るものの範囲を決める工程です。この事例では、お店の営業開始日が決まっていて、公開の日をずらせませんでした。そのため、機能を足す前に「その機能は店の運用に合うか」「仕組みにしなくても店で回せないか」を一つずつ確かめました。

店の運用に合わないものは、仕組みに入れませんでした

  • 飲み放題などのプランのお客様は、料金の仕組みが違い、運用が複雑になるため、対象から外しました
  • 位置情報でお客様の退店を自動で判定する案は、店の周りにテイクアウトのお客様も集まり、正確に判定できないため見送りました
  • クーポンは、店の予算や運用の都合に関わるため、お店の判断に委ねました

人の手で足りるものは、アプリで作りませんでした

  • マッチした組への特別メニューは、既存の注文の仕組みとつなぐのが難しいため、スタッフが紙のメニューをお見せする運用にしました
  • 注文と会計はこれまでどおり店で行い、このサービスはマッチさせるところまでを役割にしました

すぐ使い始められることと、続けて使えることを優先しました

  • 登録の項目は、最初の案の8つから、名前・年齢・性別・写真・テーブル番号の5つに減らしました。メールアドレスや電話番号は要りません。席に着いたお客様が、すぐに相手を探し始められるようにするためです
  • 初めから、複数の店舗で使える形にしました
  • マッチしたあとの時間には上限を設けました。初期値は1時間で、店舗ごとに変えられます

2-3 制作期間

制作期間は、着手から公開までの約1.5か月です。

お客様が使う画面は5つです。席の QR コードを読む画面、登録の画面、同じテーブルの仲間がそろうのを待つ画面、ほかのグループにいいねを送る画面、マッチが成立した画面です。お互いにいいねを送ると、マッチが成立します。

図:席の QR コードを読むと開く最初の画面です。テスト用のデータで表示し、ロゴと店名は伏せています。

図:ほかのグループからいいねが届いた画面です。テスト用のデータで、写真と年齢は伏せています。

店員が使う管理画面には、テーブルの設定、グループの管理、案内を待っている組の表示、利用の状況、店舗のアカウントの管理の5つの機能を入れました。マッチが成立すると通知の音が鳴り、店員がその組を席へ案内します。

図:店員向けの案内の管理画面です。テスト用のデータで表示しています。

図:テーブルの配置図を作る画面です。テスト用のデータで、一部の設備の名前は伏せています。

お客様が席の QR コードを読み、登録して、ほかのグループにいいねを送り、お互いにいいねを送るとマッチが成立する流れを左から右へ矢印で示した図。マッチが成立すると管理画面で通知の音が鳴り、店員がその組を席へ案内する。下の帯に、アプリを入れずにいま店にいる相手を探せる仕組みであることを示している。

図:席の QR コードから、店員の案内までの流れです。人物はイメージです。

2-4 公開前

公開の前に、この仕組みが法律に触れないかを、顧問弁護士と市の両方に確かめてから公開しました。

2-5 公開後

現地での立ち会い:公開した直後は、Gonmura の担当者が現地にいて、本番で使われている様子を見守りました。見たのは、マッチした組を店員が席へ案内する動きと、お客様が画面のどこで迷っているかの声です。気になったところは画面と仕組みを直し、その日のうちに更新しました。

操作マニュアル:店のスタッフ向けに、管理画面のすべての画面を実際の画面つきで説明した操作マニュアル(PDF・27ページ)を作ってお渡ししました。店では印刷して使っています。

すぐ相談できる窓口:管理画面の中に、店と Gonmura が直接やり取りできるサポートのチャットを作りました。文字のほか、画像や15秒までの動画も送れます。店からのメッセージが1分読まれないままだと Gonmura の Slack に知らせが届き、5分ごとに最大3回まで知らせ直します。相談には、基本的に1時間以内に応えてきました。

公開後に足した機能:店員の案内の画面に、まだマッチしていないグループの数を出すようにしました。通知の音は、騒がしい店の中でも聞こえるよう、大きなベルの音に変えました。画面の言葉も、分かりやすいものに直しました(「配置図」を「テーブルマップ」に)。

別の店舗への展開:初めから複数の店舗で使える形に作っていたので、公開のあと、7月に別の店舗を足しました。今は2店舗で使われています。

定期の打ち合わせ:公開のあとも、店との打ち合わせを週1回、Zoom で続けました。保守とサポートは今も続いています。

3 サポートの結果

お客様は、アプリを入れずに、席の QR コードを読むだけで、いま店にいる相手を探せるようになりました。マッチした組を店員が席へ案内するところまでを、店の中で回せる形で公開しました。

公開のあとは、週1回の打ち合わせとサポートのチャットで店を支えながら、2店舗で使われる形に広げています。

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